pT 1 直腸癌の内視鏡的摘除 2 年後に 直腸傍リンパ節に局所再発を来した 1 例

竹之内 晶; 小澤 真由美; 石部 敦士; 諏訪 雄亮; 中川 和也; 渡邉 純; 日比谷 孝志; 遠藤 格

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横浜医学(1948-)

72巻（2021年）

1号

Permalink : http://doi.org/10.15015/00002118

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横浜医学72巻1号（竹之内　晶）	Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止
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JaLC DOI	info:doi/10.15015/00002118
アイテムタイプ	紀要論文 / Departmental Bulletin Paper
言語	日本語
キーワード	pT1直腸癌｜内視鏡的摘除後｜根治切除
著者	竹之内晶 / タケノウチアキラ小澤真由美 / オザワマユミ石部敦士 / イシベアツシ諏訪雄亮 / スワユウスケ中川和也 / ナカガワカズヤ渡邉純 / ワタナベジュン日比谷孝志 / ヒビヤタカシ遠藤格 / エンドウイタル
抄録	症例は66歳，男性．前医で便潜血陽性を主訴に，下部消化管内視鏡検査を施行された．直腸に 0 -Ⅰsポリープを認め，内視鏡的粘膜切除術が施行された．病理組織検査の結果，粘膜下層（submucosa; 以下SM）深部浸潤，垂直断端不明，静脈浸潤を認め，追加切除目的に当科へ紹介された．しかし患者が追加切除を希望しなかったため半年毎に経過観察の方針とした．経過観察開始 2 年後の造影CT検査で直腸傍リンパ節の腫大を認めた．精査の結果，リンパ節転移再発と診断し，腹腔鏡下超低位前方切除術＋一時的回腸人工肛門造設術を施行した．病理組織学的検査では直腸腸間膜内に高～中分化型管状腺癌を認め，直腸傍リンパ節 1 個に転移を認めた．術後補助化学療法としてXELOX療法を 8 コース施行した後に人工肛門閉鎖術を施行し，現在術後 4 年無再発生存中である．追加治療を考慮すべき因子を有するpT 1 大腸癌に対しては注意深く経過観察する必要性がある．また予想される経過について患者に示し慎重に判断を行うことが重要である．
雑誌名	横浜医学
巻	72
号	1
ページ	33 - 40
発行年	2021-01-30
出版者	横浜市立大学医学会
ISSN	0372-7726

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