@article{oai:ycu.repo.nii.ac.jp:00001154, author = {中島, 秀明}, issue = {4}, journal = {横浜医学, Yokohama medical journal}, month = {Mar}, note = {造血幹細胞(HSC)は骨髄中に存在し,全ての血球系列へ分化する多分化能と,自らと同じ細胞を作り出す自己複製能を兼ね備えた細胞である.造血系はHSCから多能性前駆細胞,系列特異的前駆細胞を経て白血球・赤血球・巨核球などの成熟血球へ分化する階層構造をもっており,未熟な血球細胞の腫瘍である白血病でも,正常造血系同様の階層性が存在すると言われてきた.実際,白血病細胞は全てが一様に増殖するわけではなく,ほとんどの細胞は体外では自律増殖しない.また正常細胞のように,一部の細胞のみがメチルセルロース中でコロニーを形成することができる.このことから白血病細胞にも階層性が存在し,自己複製能を持つ白血病幹細胞(leukemia initiating celL;LIC)がその頂点にあると考えられるようになった.LICは静止状態にあり抗癌剤感受性が低く,治療後の再発の主な原因と考えられる.すなわちLICの正体を明らかにし,それを標的とした治療法を開発することが白血病治療成績を向上させるための鍵と考えられる.}, pages = {577--584}, title = {白血病幹細胞}, volume = {67}, year = {2017}, yomi = {ナカジマ, ヒデアキ} }