@article{oai:ycu.repo.nii.ac.jp:00001431, author = {池ヶ谷, 武志 and 福島, 亮介 and 伊藤, 秀一}, issue = {1・2}, journal = {横浜医学, Yokohama Medical Journal}, month = {May}, note = {鼡径部の痛みを伴った歩行困難を主訴に救急外来を受診した症例については,緊急性の高い化膿性股関節炎を念頭に置き精査を進めることが重要である.原因としては単純性股関節炎が最多である.今回我々は同様の主訴で来院し,化膿性大腿方形筋炎と診断された症例を経験した.症例は10歳男児で発熱,鼡径部痛,歩行困難を主訴に救急外来を受診した.受診時は左下肢を動かすことが困難であり,発熱も認めることから化膿性股関節炎が疑われたが,血液検査では軽度の炎症反応上昇を認めるのみであり,また超音波検査では股関節に特に異常は認めなかった.しかし翌日にMRI検査を施行したことで炎症の主座が筋であると特定でき,また血液培養が陽性となったことで化膿性大腿方形筋炎と診断できたものである.膿瘍を形成する前の早期に診断がついたことで抗菌薬投与のみで治癒し,外科的治療は要さなかった.股関節の精査には超音波検査,MRI検査が有用であり,超音波検査はその簡便性,低侵襲性のため積極的に施行される.しかし超音波検査で股関節に異常を認めない場合,化膿性筋炎の可能性も考慮して早期にMRI検査を施行して骨盤周囲・大腿部の筋の検索まで行うことが望まれる.}, pages = {11--15}, title = {鼡径部の痛みを伴った化膿性大腿方形筋炎の一小児例}, volume = {69}, year = {2018}, yomi = {イケガヤ, タケシ and フクシマ, リョウスケ and イトウ, シュウイチ} }