@article{oai:ycu.repo.nii.ac.jp:00001794, author = {小原, 真奈 and 城, 裕之}, issue = {1}, journal = {横浜医学, Yokohama Medical Journal}, month = {Jan}, note = {異物誤飲は小児において日常しばしばみられる救急疾患の一つで,いずれの年齢にも起こりえる.小児の異物誤飲に関してこれまで多くの報告がなされているが,一次・二次医療機関からのまとまった報告は少ない. 2007年1月から2017年7月までの10年間に,異物誤飲(疑い)を主訴に当科外来を受診した15歳以下の症例を対象とし,異物の種類,診断,処置,転帰などを後方視的に検討した.対象となったのは858例で,男児(54%)にやや多かった.年齢層は,生後6ヶ月から1歳で全体の約6割を占め,精神発達遅滞の基礎疾患を有した症例群19例(2%)の月齢中央値は54か月で,基礎疾患のない症例群 (月齢中央値17か月)と比較して有意に高かった(p<0.0001).異物の種類は医薬品が18%と最多であり,煙草は顕著に少なかった(2%).画像検査で異物が同定されたのは84例(10%)で,そのうち 摘出処置を試行したのは20例であった.薬品類(医薬品あるいは家庭用品)の誤飲253例のうち,13 例(5%)に胃洗浄や活性炭投与を行った.緊急処置を要さず経過観察となった症例がほとんどであ り,95%の症例は同日帰宅となっていたが,4例(0.5%)で虐待の可能性を疑い,児相へ通告した. 小児の異物誤飲症例は経過観察となることが多いが,中には基礎疾患の合併や児童虐待を疑う契機となる症例もあり,慎重な対応が必要であると考えられた.}, pages = {31--34}, title = {当院における過去10年間の異物誤飲症例の検討}, volume = {70}, year = {2019}, yomi = {コハラ, マナ and シロ, ヒロユキ} }