@article{oai:ycu.repo.nii.ac.jp:02000105, author = {山本 嵩 and 河合 駿 and 合田 真海 and 若宮 卓也 and 咲間 裕之 and 市川 泰広 and 中野 裕介 and 渡辺 重朗 and 町田 大輔}, issue = {4}, journal = {横浜医学, YOKOHAMA MEDICAL JOURNAL}, month = {Nov}, note = {完全大血管転位症(TGA)に対する標準術式は大血管スイッチ術(ASO)であるが,冠動脈の起始及び走行様式によっては施行できない.我々はASOが不可能とされているShaher 5 d型のTGAに対して,トラップドア法を用いた冠動脈移植によってASOを施行し良好な転帰を得たため報告する.症例は日齢 4 の男児,出生直後から持続するチアノーゼからTGAと診断され当院搬送となった.同日経皮的心房中隔裂開術を施行した.その際のLaid-back法による大動脈造影で冠動脈走行異常が疑われたため冠動脈CTを追加実施した.左右冠動脈は肺動脈と対側の大動脈バルサルバ洞(nonfacing sinus)からそれぞれ起始しており,Shaher分類では 5 d型と診断された.一般的にはASO不可能とされる冠動脈形態だが,本症例では主肺動脈が大動脈の左後ろからややspiralに上行大動脈の背側に向けて走行していたことに加え,大動脈弁交連が肺動脈弁交連に対し心尖部から見て反時計回りに40度回転していたため冠動脈開口部が移植先肺動脈バルサルバ洞に近くなっていた.このため 2 本の冠動脈を 1 つの冠動脈ボタンとし大きなトラップドア法を用いて冠動脈移植しASOを施行した.周術期合併症なく経過し,術後 1 年の心臓カテーテル検査でも冠動脈狭窄はみられなかった.結論として一般にASOが不可能とされる冠動脈形態でも冠動脈起始部と肺動脈の位置関係によっては大きなトラップドア法が冠動脈移植を可能とする場合がある.}, pages = {549--553}, title = {大きなトラップドア法で冠動脈移植を行った Shaher5d亜型の完全大血管転位症の一例}, volume = {74}, year = {2023}, yomi = {ヤマモト タカシ and カワイ シュン and ゴウダ マサミ and ワカミヤ タクヤ and サクマ ヒロユキ and イチカワ ヤスヒロ and ナカノ ユウスケ and ワタナベ シゲオ and マチダ ダイスケ} }