@article{oai:ycu.repo.nii.ac.jp:02000107, author = {糸永 育 and 鶴岡 洋子 and 今野 裕章 and 沼沢 慶太 and 志賀 健太郎 and 伊藤 秀一}, issue = {4}, journal = {横浜医学, YOKOHAMA MEDICAL JOURNAL}, month = {Nov}, note = {免疫性血小板減少症(ITP)はヘルペスウイルス,インフルエンザウイルス,B/C型肝炎ウイルス,サイトメガロウイルス,水痘・帯状疱疹ウイルスなどへの感染や予防接種を引き金に発症することが知られている.近年,SARS-CoV-2感染による二次性ITPが報告されている.今回,紫斑を契機にSARS-CoV-2感染後の急性ITPと診断した10歳女児を経験した.初診時,血小板数24,000/μLと減少を認め,入院の上,免疫グロブリン静注にて治療を行い,速やかに血小板数は回復した.本児は紫斑出現の11日前にSARS-CoV-2ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)陽性となっていた.その 2 日後に1 日のみ38℃台の発熱を呈したが,それ以外の症状はなかった.その後,服薬することなく自然治癒していた.SARS-CoV-2によるITPの病態として,主にサイトカインストームやSARS-CoV-2の直接感染による骨髄前駆細胞の破壊による血小板産生能の低下,自己抗体や免疫複合体による血小板破壊亢進,巨核球の断片化・血小板凝集・微小血栓形成・肺障害を伴う肺毛細管床の減少による血小板産生の減少の 3 つが提唱されている.小児ITPは通常,感染後 1 ヶ月以内に発症することが多い.SARSCoV-2感染において,我々の行った自験例を含む文献的考察では,10名中 8 名(80%)の患者がこれに一致しており, 1 名はSARS-CoV-2感染症の急性期にITPを発症していた.ITPは,成人だけでなく小児のSARS-CoV-2感染後にも起こり得るため,SARS-CoV-2感染が無症状あるいは軽症であっても,感染後 1 ヶ月以内にITPを発症することがあり,出血症状に注意することが望ましい.}, pages = {559--564}, title = {重症急性呼吸器症候群コロナウイルス 2 感染に伴う免疫性血小板減少症の臨床的特徴}, volume = {74}, year = {2023}, yomi = {イトナガ イク and ツルオカ ヨウコ and コンノ ヒロアキ and ヌマサワ ケイタ and シガ ケンタロウ and イトウ シュウイチ} }