@article{oai:ycu.repo.nii.ac.jp:02000116, author = {小西 正紹}, issue = {4}, journal = {横浜医学, YOKOHAMA MEDICAL JOURNAL}, month = {Nov}, note = {人口の高齢化に伴い,我が国の心不全患者は増加の一途をたどっている.心不全の主要な原因である虚血性心疾患の,さらに上流には肥満,高血圧,糖尿病などの生活習慣病があり,肥満患者には一般には減量が推奨される一方,ひとたび心不全や癌などの慢性疾患に罹患した患者においては,肥満であることは逆に予後良好因子となっており,肥満パラドックスとして知られている.筆者らは,慢性疾患・慢性炎症を背景とした悪液質・フレイル・サルコペニアに代表されるように骨格筋および脂肪組織が身体および心臓に与える影響が,「心不全-肥満パラドックス」の病態基盤を明らかにするための鍵と考えた.  筆者らはこれまでに「心不全-肥満パラドックス」の病態基盤解明と新規治療開発のための骨格筋および脂肪組織に着目した研究を推進してきた.主に心不全患者を対象とし,( 1 )骨格筋量や脂肪量を測定し予後データを蓄積,患者背景や他の検査結果などの臨床指標を交絡因子として補正する観察研究と,( 2 )診療群分類包括評価(DPC)などの大規模データベースを利用し,栄養,運動療法などの骨格筋,脂肪の間接的な影響を推察する研究を行っている.これらの研究結果は,栄養療法(減量および栄養補給),運動療法といった治療法選択のみならず,増加の一途をたどる高齢心不全患者のフレイル・低栄養対策,介護予防,さらには緩和ケアに至るまで日常臨床で課題に直面した際によりどころとなる重要なデータになっている.}, pages = {613--617}, title = {「心不全-肥満パラドックス」の病態基盤解明と 新規治療開発のための骨格筋および脂肪組織に着目した研究}, volume = {74}, year = {2023}, yomi = {コニシ マサアキ} }