@article{oai:ycu.repo.nii.ac.jp:02000136, author = {日暮 琢磨}, issue = {1}, journal = {横浜医学, YOKOHAMA MEDICAL JOURNAL}, month = {Mar}, note = {本邦の大腸癌は罹患率・死亡率ともに高く,対策の必要性が訴えられている.近年,腸内細菌と大腸癌についての研究が数多く行われ,少しずつ腸内細菌と大腸癌の関係が明らかとなってきて いる.著者らは腸内細菌と大腸癌について基礎/ 臨床にわたって橋渡し研究を行った.本稿ではその 取り組みについて概説する. はじめに,大腸癌と関連があると報告されている,Fusobacterium nucleatum(F. nucleatum)がもともと口腔内で歯周病菌として認識されていることに注目し,大腸内で大腸発癌に関わっているF. nucleatum が口腔内由来であると仮説をたて,その検証を行った.培養法を用いて大腸癌患者の唾液, 大腸癌組織からF. nucleatum を単離し,それぞれの菌株について検討を行ったところ,100%に口腔内 でF. nucleatum が検出され,そのうち75%が大腸癌でも同一株のF. nucleatum を有していた.このこと は,F. nucleatum が口腔内由来であることを示唆している.更に,同一株の検討を手間のかかる培養 法ではなく,AP-PCR 法で簡便に行える方法を開発した. また歯周病を有する患者を対象に歯周病治療を行うと,便中のF. nucleatum DNA 量を減少させるこ とができることを示した.このことは歯周病治療を行うことにより大腸癌を予防するという画期的な方法の可能性を示したといえる.}, pages = {23--32}, title = {大腸癌の予防に向けた 口腔内/ 腸内細菌に注目したトランスレーショナル研究}, volume = {75}, year = {2024}, yomi = {ヒグラシ タクマ} }